TOP > 不安を解消 実際のお手続き事例3>相続手続きによる後見制度の事例
今回ご紹介させていただく事例は、お父様が認知症にかかられたケースです。すでにお亡くなりになられていたお母様の相続手続きを進めていくうちに、金融機関よりお父様の成年後見制度が必要だと説明され、お子様2人で当事務所にご相談くださいました。
お母様名義の不動産がありましたので、その不動産手続きを含め成年後見制度の概要をご説明しご理解なされ、当事務所に手続きのご依頼をいただきました。
当初、お父様の後見人としてお子様が候補者として希望されていらっしゃいましたが、相続財産を含むお父様の財産額により、家庭裁判所から第3者後見人(司法書士や弁護士等)が選任される可能性をお話いたしました。
実際、家庭裁判所での面接時、財産管理に関しては第3者後見人の選任を示唆されましたので、ご家族の同意を以て私とお子様2人で後見人に就任することとなりました。
お母様の相続手続きに関しては、多数の金融機関とお付き合いされていたこともあり、煩雑な手続きと時間がかかりましたが、不動産の名義変更と合わせ、無事手続きを終えることができました。
「身内とはいえ、お金のことは後で誤解があるとイヤですよね」と、結果的に第3者後見人が選任されてことに安心いただけたようでした。
このように、後々身内の間でお金のことで誤解を生じさせたくない、とご心配な方も一度、どういった方法があるのかを含めてご相談いただけましたらと思います。